部下の経験から生まれた、“指示するため”のサインペン
なにも分からない新入社員の頃、途方に暮れているときに上司の指示に助けられた。
その経験をもとに若い開発部員によって高級サインペン「フィラーレ ディレクション」は開発されました。
「手書きで具体的なイメージを相手に伝える」という指示の出し方があります。
相手の表情や反応を見て、指示を理解しているかを確認しながら行うコミュニケーションスタイルです。
ペン先から生み出されるイメージに集中することで、説明内容が躍動感をもって伝わり、理解を促します。
リモートワークの時代にも活きる、手書き指示の為に開発された「フィラーレ ディレクション」。
そこには開発者の想いがあります。
手書きの指示がわかりやすいと感じた部下側の発想
ある社員が最初に配属された職場は開発部門でした。
若手の社員でも新商品の企画書を書く必要があり、どのような資料をつくればよいか迷っていました。
その時に上司が、グラフや表など企画書の書き方をA4の紙に手でサッと書いて具体的な指示をしてくれました。
手書きで具体的に指示をもらえたおかげで、企画書の作成から社内での提案まですぐに実行に移すことができました。
上司から指示をもらうときは、口頭だけでの説明より手書きの指示もあったほうが、具体的でわかりやすいと感じた瞬間でした。
この経験をもとに、ディレクションするためのペンというアイデアが生まれました。
はっきりと伝わりやすいサインペンの筆記線
手書きで相手に伝えるという点ではボールペンなどよりも、線が太く見やすいはっきりとした文字が書けるサインペンが適しています。
資料の添削など仕事の指示をする時には、サインペンを使うとはっきりとした文字で書き込むことができます。
どこを修正すればよいのか、はっきりとした文字で指示を相手に見せることで、イメージを共有しやすくなります。
そこで、はっきりと伝わりやすい筆記線のサインペン「フィラーレ ディレクション」を開発することになりました。
すぐに書けて相手に伝えられる
しかし、サインペンは書いた後にキャップをしないとペン先が乾いて書けなくなってしまいます。忙しいビジネスパーソンにとってキャップの開け閉めさえ時には煩わしいことがあります。
そこで「フィラーレ ディレクション」のインクには、空気中の水分を吸収し、キャップがなくても乾かない※、ゼブラ独自のモイストキープインクを採用しました。
ペンの軸をひねってペン先を出すツイスト式でキャップを開け閉めする手間がなく、すぐに書いて相手に見せることができます。
※当社試験:気温20℃ 湿度60%の条件下でかすれなし(ペン先収納状態で52週)
高級感のあるサインペン
従来のサインペンは、ボディがプラスチック素材のものが多く、社会人向けの高級感のあるサインペンがありませんでした。
そこで「フィラーレ ディレクション」はボディに金属素材を使用し、ビジネスシーンでスマートに使える高級感のあるデザインにしました。
伝えるポイントを指し示す時に握りやすい軸の太さにし、指すところが目立つように先端を金色にしています。
さらにボディのフォルムやクリップの長さやカーブといった基本的なデザインの美しさだけでなく、指示を出す上司の所作が美しく見えることまで意識して作りこんでいます。
商品とともに手書き指示の良さをひろめていきたい
リモートワークなどでデジタルツールを活用して働くことが増えています。
チームに指示を出す立場のビジネスパーソンの中には、ビデオ会議で相手に要点がうまく伝わらないなど、仕事の進め方に苦労することがあります。
そのような、デジタルツールの中でも、「手書きで具体的なイメージを相手に伝える」という指示のしかたは効果的です。
開発者の願いは、「手書きで具体的なイメージを相手に伝え、実行につなげる」というコミュニケーションスタイルを、このペンを通じて日本中の上司・部下の間で広げていくことです。
「フィラーレ ディレクション」は、手書きで相手に伝える、自分の思考を整理する、リーダーポジションのビジネスパーソンが相手や自分にディレクション(指示、方向を指し示す)するためのサインペンです。