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ボールペンが書けなくなるのはなぜですか?
主に「ペン先の傷」「紙繊維の巻き込み」「インクの逆流」「インクの経年劣化」などが考えられます。
主な不具合要因
ペン先に傷が付いている
筆記時に、“文字がかすれる”、“途切れ途切れになる”、“濃淡ができてしまう”、“ペン先に溢れるほどインクが溜まってしまう”などの現象は、ペン先(チップ)先端に傷がついていると起こることがあります。
ボールペンのペン先はミクロン単位の加工精度のため、強い筆圧で筆記をした場合やペン先が露出した状態で硬い物と接触した場合など、先端部に傷がついてしまい、不具合の要因になる場合がございます。
ペン先から紙の繊維や紙粉を巻き込んでいる
筆記紙面の表面状態、筆記角度、湿度などの影響により、ペン先端のボールの隙間から紙の繊維や紙粉を巻き込んでしまった場合、インクが正常に出てこなくなります。筆記角度を60度~90度でご使用いただくと巻き込みは起こりにくくなります。
インク中に空気が入っている(インクの逆流)
1. 一般的なボールペンは、ペン先(チップ)の先端でボールとインクによりフタがされていて上向きにしてもインクは下に落ちません。これはストローの中に水を入れて片側のフタをすると、水が落ちないのと同じ原理です。
2. 一般的なボールペンは、ペン先(チップ)の先端でボールとインクによりフタがされていて上向きにしてもインクは下に落ちません。これはストローの中に水を入れて片側のフタをすると、水が落ちないのと同じ原理です。
3. しかし水平向きや上向きに書くと、機構上、ボールの回転によって空気が入ってしまいます。
4. 一旦空気が入ると、フタがはずれた状態になり、インクが逆流してしまいます。これは、ストローのフタを外すと水が落ちてしまうのと同じ状態です。
ベッドの上で仰向けになって筆記したり、壁に掛かったカレンダーなどに先端部分を上にして書いたりすると空気を巻き込みインクが逆流します。
また、カバンの中で、他のものに押されてボールペンがノックされると、水平向き筆記になる場合があり、逆流することがあります。作業着やエプロン・ズボンなどのポケットの中で、横向きの状態でペン先が出ていると、水平向き筆記されて逆流することがあります。
インクが古くなっている(経年劣化)
ボールペンのインクは、長い時間が経過すると溶剤が蒸発して書きにくくなります。快適な書き味をお楽しみいただける期間は、製造後おおよそ2年~3年が目安となります。
製造年月は、以下のように替芯に刻印・印刷をしておりますので、参考にしてください。
※一部替芯の製造年月は、印刷ではなく刻印となるため、肉眼での確認が難しい場合がございます。
拡大鏡を用いて、蛍光灯などの光を当ててご覧いただくと判別がしやすくなります。
インクを使い切っている
ペン先までインクが来ていると、見た目ではインクが残っているように見えても内部ではインクがなくなっている場合もございます。
■NJK芯/NC芯の場合
インクチューブの先端あたり(下図Ⓐ部分)が透明になりましたら、使い切っているサインとなります。
また、NJK芯には、芯の側面に小さな丸い覗き窓がございますので、そこからもインク残量を確認していただく事ができます。(下図Ⓑ部分)
■SNC芯の場合
蛍光灯などの光にかざしていただくと、インク残量の確認ができます。
■JF芯の場合
当該品は、太いチューブの先端部にグリース(透明の液体)が到達した時点が、使い切りの目安となります。インク残量が下記画像くらいになりましたら、使い切りのサインとお受け止めいただき、新しい替芯へのお取替えをお願いいたします。
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